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技ありデザイン事例集
身の回りにメモピットを貼っていただくことで3つの選択肢に入りたい
not for sales Incorporated株式会社COO
cafe [EMPORIO]統括
星達也さま
EMPORIO WEBサイト http://emporio.tv/
OPEN2周年の記念にメモピットを作成した学芸大学のカフェ「エンポリオ」。
このカフェを運営するノット フォーセールスは、飲食店舗への業態提案・設計施工・ブランドプロデュース・デザイン提案など、幅広く事業を展開する。
自社でプロデュースするカフェが好調ということで信頼を獲得、他企業からの相談が絶えない状況だ。
1.プロローグ

なぜ、平日なのにこんなに賑わっているのか?
駅が目の前ならいざ知らず、最寄りの学芸大学駅より徒歩5分、商店街の最端の立地は、決してカフェに有利とは言えないはずだが。それにも関わらず、1・2階の広い店内に配置された席の7〜8割が稼動しているのだ。なぜ?この疑問に、エンポリオの統括責任者・星さんが答えてくれた。
「一般的なカフェですと女性のお客様が大半を占めますが、
エンポリオの場合は男性の方も数多く来店されます。
それが来店客の多さに結びついていると思います。客層も、学生からビジネスマンやお子様連れのお母様方まで幅広いですし—」
性別や年齢を超えて、いろいろな嗜好を持った方から受け入れられる“間口の広い空間”。おのずと客数も多くなるというわけだ。カフェ=若い女性の場という常識にとらわれない柔軟な考え方をしている方だけに、メモピットの活用法もきっとアイデア溢れるものに違いない。
2.メモピット・インタビュー

■エンポリオの統括責任者・星さんに伺いました。
—ノベルティとしてメモピットを採用した理由は?
「2008年の6月末でエンポリオが2周年を迎え、その記念にお客様に何かプレゼントをしたいな、と思いました。ペンやストラップ・文具など、プレゼント用のノベルティはいくらでもありすぎますが、実用的過ぎると感じたんですね。言葉を変えると驚きがないというか…そんな時に、
そうだ!あれがあるじゃないか!
と思い出しまして(笑)。以前、ビッグサイトの展示会でカンミ堂のノベルティに興味を引かれ、 担当の方とお話したのが記憶に残っていたんです。すぐにカンミ堂に発注依頼の電話をかけました」
—具体的にはどのような使い方をされましたか?
「6月の28日土曜日、29日日曜日の2日に来店された方に配付しました。飲食店はたくさんありますが、お客様が『ご飯を食べたい』『お茶をしたい』と思った時にきっと3つくらいのお店を思い浮かべると思います。身の回りにエンポリオのロゴ入りのメモピットを貼っていただくことで
その3つの選択肢に入ることができれば!
メモピットがきっとその手助けをしてくれる、とイメージしています」
—お客様の反応はいかがですか?
「2周年記念以外でも、私たちが飲食店のプロデュースを手掛ける企業の担当者にお渡しするという使い方をしているのですが、ほとんどの方が
何これ?
って面白がってくれます。その場で開封する方が多く、私が『ほとんどの紙をポストイットにするアイテムです』と説明すると『なるほどねー』と感心してくれますね。その場で反応があるのもメモピットの魅力ですね」
3.カフェ誕生秘訣

インタビューで星さんは、メモピットを貼っていただくことでお客様が思い浮かべる上位3店舗になれば——と話されてるが、もともとエンポリオは固定客の多い店舗であり、既に”自分の中の上位3店舗の存在”というお客様も多いだろう。固定客が多いのには、以下のような店舗の方針が影響している。
「私たちは回転率の良いカフェを目指していません。お客様同士、お客様と私たちが結びつくことで、コミュニティを形成し、それをベースにイベントや企画を発信していくことが何より重要なのです(星さん)」。
実際にこの考え方は、お客様に広く浸透しているようで、
幼児を持つママ同士のティー・ミーティングやビジネス交流会、デザイナーの作品展示会場
などにエンポリオは活用されている。

いつもは笑顔を絶やさない星さんが、表情を引き締めてまっすぐの視線で言った。「このカフェをOPENする場所もまだ決まっていない時、立ち上げメンバー4人でどこの飲食店もなぜ似通っているのだろうと話し会いました。絶対に従来の飲食店と違うスペースが出来るはずだ。それができないと、老若男女問わず集まるお店にはならないと」。
その結果、生まれたのが、立ち上げメンバーで絵も文もゼロから創作したオリジナルの絵本だった。国籍も時代も設定のない港町。そこに建つ倉庫には、世界中からいろいろなものが集まってくる…
この絵本の中の倉庫を現実のカフェにしよう!
それぞれの立ち上げメンバーは絵本を手に、イメージに合う物件やインテリアを探しまわり、無国籍料理のメニューを考え、世界中のお酒を集めて回った。そうして絵本の中の倉庫そのままのカフェが誕生した。
星さん曰く「(エンポリオを運営する)ノット フォーセールスのメンバーは全員、型にはまるのが嫌いなタイプ」であり、自身は「常識と言われる型がなぜ必要なのかも分からない」。
エンポリオが絵本から生まれたカフェならば、エンディングが決まったストーリーほどつまらないものはない。ストーリーが決まっていないからこそ魅力的だ。今度この店を訪ねる時は、次のページをめくるつもりで、ドアを開けたいと思った。

